【コラム】日本のためにならない「FREE」礼賛論を疑え!(DIAMONDonline 岸博幸のクリエイティブ国富論 )[10/03/19]at BIZPLUS
【コラム】日本のためにならない「FREE」礼賛論を疑え!(DIAMONDonline 岸博幸のクリエイティブ国富論 )[10/03/19] - 暇つぶし2ch1:やるっきゃ騎士φ ★
10/03/19 15:09:29
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「週刊ダイヤモンド」3月13日号は、ベストセラー『FREE』を特集していました。
しかし、私の著書『ネット帝国主義と日本の敗北』をお読みくださった方なら容易に推察できるように、
私は『FREE』で述べられている考えが大嫌いです。そこで今週は、『FREE』の何が問題かを
説明したいと思います。

■フリーランチはない
最初に、この本が説明しているフリーモデルの4分類というのは、別に取り立てて新しいものでも何でも
ありません。いわば、ビジネスの工夫、ビジネスモデルの組み方の問題であり、当たり前のことを
さも斬新であるかのように説明しているだけです。

その意味では、“クラウド・コンピューティング”が、データセンターなどの既存のものを組み合わせた
だけで何も新しい技術要素はないのに、ネーミングだけで新しいソリューションであるかのように
見せているのと同じです。ネーミングの勝利と言え、そうしたマーケティング戦略は評価せざるを得ません。

それにしても、殊更“タダ”を強調し、それがビジネスになるような錯覚を世に与えるのはいかがなもの
でしょうか。経済学を少しでも勉強したことがある人なら、「フリーランチはない」と聞いたことが
あるはずです。そうした当たり前の原則がデジタルやネットの力で変わることなど、あり得ないのです。

まあその点はしょうがないにしても、この本には特に許容できない点が二つあります。

■現実を覆い隠した広告ビジネス賛辞
第一は、4分類の一つにネット上での広告モデルを入れていることです。
そのモデルは、ウェブ2.0時代に喧伝された「無料でコンテンツを提供し、たくさんの人を集めて
広告収入を得る」という無料モデルと同じです。

しかし、米国では、ウェブ2.0のブームに乗せられて多くのメディア/コンテンツ企業がそのモデルを展開し、
そのほぼすべてがまともな収益を得ることはできませんでした。
無料モデルでまともな収益を得ることができたのは、たくさんのアクセスを集めて情報流通の独占を
獲得できた一部のネット企業だけだったのです。

それはネット広告の特性からも明らかです。
ネット上の広告は大別して、検索連動広告、ディスプレイ広告(バナー広告、動画広告など)、
その他(クラシファイドなど)の3種類に分かれます。
この中で、ディスプレイ広告の平均単価は継続的に下落しています。個人がブログを開設してもそこには
広告スペースができる、つまりネット上でディスプレイ広告のスペースは無限に供給されるので、
需要と供給の関係を考えれば当然のことです。

しかし、ネット上で無料モデルを展開しようと思ったら、検索サイト以外は基本的にこのディスプレイ広告に
広告収入を依存せざるを得ません。それではまともな収益を得られるはずがないのです。

つまり、ネット上での広告モデルは、ネット上の情報流通で市場シェアを獲得したごく一部の企業のための
ものなのです。そうしたネット上の広告ビジネスの現実をちゃんと説明せず、ウェブ2.0の夢よ再び
といった煽り方をするというのは、いかがなものでしょうか。

-続きます-


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