10/03/19 08:48:10
ソースは
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3月上旬、朝鮮日報をはじめとする総合日刊紙は、日本経済新聞が「世界に躍進する韓国企業に学ぼう」
というタイトルの社説を掲載したことを大々的に報道した。
日経新聞に限らず、日本では最近、韓国企業や韓国の国際競争力を取り上げるメディアが目立つ。
以前は「韓国が強いのはウォン安だから」と書いていた日本のマスコミが、バンクーバー五輪前後から
しきりに韓国を持ち上げるようになったことに、韓国では「急にどうしたの?」というのが正直な反応だ。
(趙章恩)
■韓国のネットにあふれる戸惑いの声
韓国は元々人口が少なく内需が小さいことから、輸出に依存せざるを得ない経済である。
大企業に限らず中小企業もベンチャーも、海外に進出しないと生き残れないという危機感を持っている。
何十年もかけて海外進出の実績を積み上げてきた韓国にしてみれば、今になって突然「世界市場で躍進する
韓国」と日本からいわれる理由が分からない。
日経新聞の社説について韓国内のネット上の反応は、
「日本が突然韓国を持ち上げるのは裏があるに違いない」
「韓国は日本の部品を組み立てているだけで、国際競争力は日本の方が断然あるのにどうして?」
「メダルが取れなかったからこんな反応を見せるのかな?」などと戸惑う声が多かった。
韓国企業も、日本メディアの突然の韓国礼賛により、日本勢から警戒されることを恐れている。
■前門の日本、後門の中国に強い危機感と恐怖
韓国のパワーの源は、一つにはこの「危機感の強さ」にあるのではないだろうか。
携帯電話や液晶テレビの世界市場で韓国企業はシェアを高めているが、それには日本の部品なくして
成立しない。世界の電子産業の中核に日本企業がいるのは明らかだ。
目の前には技術競争で誰にも負けない日本という高い壁があり、後ろには恐ろしいほど早いスピードで
追いかけてくる中国がいる。この一時も気を緩められない危機感と恐怖が韓国を奮い立たせている。
特に1997年に韓国が国際通貨基金(IMF)から融資を受けた経済危機以降、韓国の企業は
人材を育てる場ではなく、人材を競争させてしっかりと報酬を払う場に変わり始めた。組織よりも
個々人の実力が評価され、国籍や性別年齢に関係なく、成果を上げた人にインセンティブを払う。
企業の中でも危機感と恐怖は続く。韓国は正社員であろうが契約社員であろうが、会社の実績に
貢献できない人は即解雇される。生き残るためには常に社員個人もイノベーションを高め続けないと
いけない。
韓国語の「ハミョンデンダ(成せば成る)」は、徴兵で軍隊に行って仕込まれる言葉だといわれる。
軍隊では上官の命令は絶対で、どんなことを命じられても言い訳をせずに「今すぐやります」と答え、
「ハミョンデンダ」精神で戦うことが求められる。韓国人はもともと、危機感をバネにする力が強いのだろう。
-続きます-