10/03/16 20:12:24
老舗料理店がひしめく京都市、おしゃれな洋食店が立ち並ぶ神戸市、食い倒れの街・大阪市
。京阪神の３都市で、「食」への支出の割合が全国で突出して高いことが分かった。
総務省がまとめた2009年の家計調査（２人以上の世帯が対象、月平均）によると、都道府県
庁所在地と政令市の１世帯当たりのエンゲル係数は京都市が27.3％でトップだった。次いで
神戸市が26％、大阪市は25.6％で３位だった。
エンゲル係数は家計支出のうち世帯内の食料消費額が占める割合を示す数値。「エンゲルの
法則」は「貧困度」を表す指標の一つとされるが、３都市ともとても貧困地域とはいえない。
「豊かな国ほどエンゲル係数が低いというわけではない」と話すのは神戸大学経済学部の
宇南山（うなやま）卓准教授。３都市の指数が高い理由として「食への関心が首都圏など他の
地域に比べ、より強いと考えるべきだ」と解説する。
食料費の中身をみると、肉類の消費額が多いのが目立つ。神戸市は月額8325円で全国トップ
、京都も8216円で２位だ。パン消費が多いのも特徴で、神戸が月額3172円で全国１位となった。
京都市と東京都区部の家計支出の内訳を比べると、東京都区部では食料費の割合が京都市に
比べ６ﾎﾟｲﾝﾄ低い半面、衣料費などその他支出が7.0ﾎﾟｲﾝﾄ高いほか、住居費も3.4ﾎﾟｲﾝﾄ多い。
東京都区部では地価などが高いことに加え、食料費以外への関心が高く、支出が多様化して
いることが分かる。
京都市では昨年発売された「ミシュランガイド京都・大阪版」で、パリ、東京に次いで
３番目となる７店の三つ星を獲得した。京都市の山本亘広報課長は「京都では一般家庭でも
食材や料理法にこだわる人が多いことが食料費がかさむ一因では」とみている。
ソース：日経ネット関西版
URLﾘﾝｸ(www.nikkei.co.jp)
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