10/03/14 12:36:46
中国は、同国の銀行の救済を余儀なくされる恐れがある。2008年以来の大規模景気刺激の
一環として銀行が実施した地方の公共事業向け融資が火種になると、米シティグループと、
米ノースウエスタン大学のビクター・シー教授がリスクを指摘した。
シティの大中華圏担当チーフエコノミスト、沈明高氏(香港在勤)は12日付のリポートで、
「最悪のシナリオ」では地方政府の投資機関関連の不良債権が11年までに2兆4000億元(約
31兆7700億円)に達することもあり得ると試算。
シー教授は「最も可能性が高いシナリオは、中国政府が金融セクターに巨額資金を注入する
救済策をまとめなければならなくなるというものだ」と述べた。同教授は数カ月をかけ約8000
の地方政府系機関による借り入れの状況を調査した。
中国の政府高官は今週、政府系の投資機関から生ずるリスクを制限する方針を表明した。
地方政府は投資機関を利用することで、借り入れに関する規制を回避し、景気刺激プロジェク
トに投じる資金を確保してきた。中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の上海責任者、閻慶民
氏は5日、地方政府がこれらの投資機関向け融資に付与した保証を無効化することを中国当局
が計画していると語った。
ソース:Bloomberg
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