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明文堂書店(富山市)は10日、出版物取次大手、トーハンと「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開するカルチュア・コンビニエンス
クラブ(CCC)などを引受先とする約7億6500万円の第三者割当増資を完了したと発表した。
店舗拡張や新店費用などに充てる。経営基盤を強化し、2013年までに30店舗の展開、売上高160億円を目指す。
魚津市の魚津店で会見した明文堂書店の清水満社長が明らかにした。
同社によると、トーハンが取引先書店に出資するのは珍しい。
増資前の資本金は5千万円で、清水社長と親族が株式を100%保有していた。
2月26日付で清水社長らが約6500万円を出資し、トーハンとCCCで約7億円を出資。
持ち株比率は清水社長らが55・0%、トーハンとCCCで45・0%となった。
資本金は約4億3200万円に増え、「全国の書店で5指に入る規模」(清水社長)となった。
約3億8200万円は資本準備金に充てる。
今年5月までは新規出店を控えるが、来期中(6月~11年5月)に出店計画を公表する方針。
新規出店は石川県、店舗拡張は富山県内を優先する。進出意向を表明している羽咋、小松市内への出店の時期は未定とした。
明文堂書店はトーハンのネット書店「e―hon」の登録会員数が全国の書店で最多。
また、18店舗のうち、TSUTAYAと書店の複合店を15店展開している。
DVDやCDなどは出版物取次大手の日本出版販売(日販)とCCCとの合弁会社経由で仕入れており、清水社長は
「(引受先の)2社の間には距離があったが、今回の増資で3社のパイプが太くなり、情報のやりとりが円滑になる」と述べた。
同社によると、2009年5月期の売上高は92億円で「売上高と資本金がアンバランス」(清水社長)だったため
約1年前から増資を検討していた。
▽ソース:北國・富山新聞 (2010/03/11)
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