10/03/12 16:30:25
NECの部長だった男性(当時52歳)がうつ病を発症して00年に自殺したのは過重労働
が原因として、妻(54)=東京都稲城市=が、労働災害を否定し遺族補償年金の支給を
認めなかった三田労働基準監督署の処分取り消しを求めた訴訟で、東京地裁は11日、労災と
認め、処分取り消しを命じる判決を言い渡した。青野洋士裁判長は「自殺と業務には因果関係
があった」と述べた。
判決によると、ソフトウエア開発関連部署の部長だった男性はうつ病を発症し、00年2月
「万策尽きました。会社へ 責任をとります」との遺書を残し自殺した。旧防衛庁調達実施
本部の背任事件(98年)の影響で99年3月期、約2200億円の赤字を計上したNECは
当時、収益の見込めない部署を整理する方針だった。
男性の部署は検討対象とされ、判決は「責任者だった男性に、うつ病を発症するほど重い
心理的負荷を与えた。(残業時間が月平均約100時間を超え)極度の長時間労働だった」
と指摘した。
妻は会見で「無念を晴らせた。二度とないような施策を国や会社は考えてほしい」と語った。
【銭場裕司】
ソース:毎日jp
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