10/03/11 13:51:24
1960年前後のわずか数年間、福岡県の旧瀬高町(現みやま市)の駄菓子屋などで
販売された幻のコーラ「コガコーラ」が復活する。地元商工業者と市商工会が、
当時、愛飲していた地元の50-60代の人たちの“証言”を集め、「懐かしの味」
再現にこぎつけた。販売開始は28日。
みやま市瀬高町の長田(ながた)鉱泉場近くに同日、地元特産品販売所「鉱泉の駅」が
開店するのに向け、知名度が低い天然鉱泉をPRする特産品の一つとして、昨年8月
から復活に取り組んできた。
コガコーラは、同町にあった古賀飲料工業所が製造していた。しかし、同工業所は
91年に廃業したため、当時の瓶や資料はなく、テレビ番組で放映された映像などを
頼りに、当時のラベルや瓶の形を再現したという。
当時の愛飲者たちから味を聞き取り調査。佐賀県内の飲料水製造業者に製造を依頼し、
試飲を重ねて、当時の味を再現した。原料には炭酸を豊富に含んだ長田鉱泉水を使い、
「品のある味」に仕上げたという。
四十数年前、愛飲者だったというみやま市職員石橋慎二さん(54)は「コカ・コーラは
30円くらいしたけん、小遣いでは買えんかった。コガコーラは10円やけん、学校
帰りにみんな飲みよった」と振り返る。復活に取り組んだ酒店経営坂田伸二さん(53)は
「瀬高町の50歳以上やったらほとんど飲んだことあるっちゃない。昔を思い出させて、
にぎわいを取り戻したかった」と話す。
コガコーラは、鉱泉の駅で1本(200ミリリットル)200円で販売。
坂田さんは「当時のコガコーラよりもおいしい。長田鉱泉に来ないと買えない
『幻のコガコーラ』で地域に注目が集まれば」と期待している。
同市商工会=0944(63)8000。
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