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関西空港2期島の埋め立て用土砂を採取した大阪府岬町の跡地で、府や町の誘致に応じて進出を
内定していた食品会社など3社が昨年末までに、景気悪化や住民の反対を理由に撤退を決めたことが
分かった。跡地を巡っては、テーマパークやマウンテンバイク場など様々に検討された末に2006年、
里山公園として農業・食品関連企業の誘致が決まったが、構想はまた白紙に。府と町は募集要件を緩和し、
今月中にも再募集する方針だが、事業用地は更地のままで「塩漬け」になりかねない状況だ。
跡地は岬町多奈川地区の128ヘクタール。土地を所有する府と町が、平地部分の一部に野球場や
親水池などを備えた多目的公園に整備した上で、34ヘクタールを事業用地として企業誘致を進めてきた。
府と町で作る整備促進協議会は、果樹園や農場など「安全・安心な『食』の生産・加工」をする施設を
条件に募集。07年1月、関東や近畿地方の食品会社など3社が、計26ヘクタールで約100万羽の養鶏場や、
果樹園、野菜の栽培施設を建設することで内定した。
しかし、その後の世界不況に加え、住民が養鶏場建設に反対して署名運動を始めたこともあり、3社は
08年11月~09年12月に府、町に撤退を伝えたという。
府と町は再募集では、製造業の工場や事務所についても、周辺環境と調和した事業活動をすることを
条件に認める方針。
町は、土砂採取時に町財産の山林を無償貸与するなど2期島工事に協力してきており、担当者は「企業が
進出し、雇用や税収増につながると期待していただけに残念」と話している。
2期島工事では、大阪、兵庫、和歌山の各地で約2億5000万立方メートルの土砂が採取されたが、
跡地利用はいずれも進まず、「関空効果」を期待した地元は肩すかしを食った格好だ。
兵庫県淡路市の約280ヘクタールの跡地では、JAなどが農業団地の建設を計画したが立ち消えになった。
昨年はオフロードバイクの大会が開かれたが、今後の利用計画は未定という。
和歌山市の約190ヘクタールの跡地では、隣接する1期島用の跡地(約250ヘクタール)で企業誘致が
思うように進まず、2期島分は当初から県が「新たな開発は難しい」と判断し、利用を断念。アカマツなどの
24種類の樹木を植えて元通りに修復し、08年春に地権者に返還したという。
▽ソース:読売新聞 (2010/03/07)
URLリンク(osaka.yomiuri.co.jp)
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