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リフレーションに関連する海外記事および論文集
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「TheGreat Escape?AQuantitativeEvaluationoftheFed’sNon-standardMonetaryPolicy」
清滝信宏プリンストン大学教授と、Eggertsson等4人による共同発表
本論文は、清滝=ムーア(2008)のモデルを拡張し、名目賃金と価格の摩擦を取り入れ、
短期名目金利のゼロ下限も明示的に組み込んだ。
我々はこのモデルに対し、2008年の米国金融危機をほぼ正確に再現するショックを加えた。
ここでの我々の問題意識は、ゼロ下限によって金利引き下げができなくなった場合、
政府が非流動的な民間資産を流動的な政府負債に交換するという非伝統的な公開市場操作の効果は
どの程度か、ということである。
我々は、その非伝統的な金融政策の効果が、ゼロ金利において大きなものになり得ることを見い出した。
我々のモデルシミュレーションは、そうした政策介入が、
2008-2009年に大恐慌の再来を防いだことを示している。
危機 ポール・クルーグマン
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本研究は、量的緩和政策の経済に与える全体的な効果とその波及経路を
Honda et al.[2007]に基づいて分析を始めている。
VARモデルによる検証を通じて以下の4つの点が明らかになった。
第1に、マネタリーベースの増加は生産を増加させる効果がある。
第2に、その経路としては、資産価格を通じる経路、銀行のバランスシートを通じる経路が重要であり、
銀行の情報生産機能を通じる経路、為替レートを通じる経路、時間軸効果を通じる経路は確認できない。
以上はHonda etal.[2007]の確認であるが、銀行のバランスシートを通じる経路は新しい発見である。
さらにこれらの経路は、経路をより厳密に分析した場合にも確認できた。
第3に、量的緩和は長期的には金利を引き上げる効果があり、時間軸効果、
特にシグナル効果の存在には疑いが持たれる。
第4に、量的緩和政策が行われていた時期と同様、伝統的な金利政策が
行われていた期間においても、マネタリーベースは生産に影響を与えていた。
これらの結果は、長期にわたる景気低迷を緩和する手段として
金融政策が有効であったことを示唆している。