10/03/07 13:04:32
今春卒業予定の大学生の就職内定率は73.1%(昨年12月時点)。4人に1人が、
就職できない可能性がある。あなたの息子や娘が〈就職浪人〉になったら、どうする?
入社シーズンまで1カ月を切った。卒業式という“晴れの節目”の裏で、4人に1人は
就職浪人の可能性がある。「3月は、就職浪人が決まった子どもを持つ親なら、どう
接するか誰でも悩む。実に微妙な時期なのです」と言うのは、長女の就活をもとに
「親子でできる就職活動突破法」(洋泉社)を出版した、教育ジャーナリストの杉山
由美子氏だ。
「大学受験なら、合格に点数がどれだけ足りなかったのか、およその見当がつく。
だから受験浪人しても、モチベーションが保てます。ところが就職試験は、何が原因で
内定がもらえなかったのか、はっきりしない。就職浪人が決まった子どもたちの心は、
モヤモヤしたままなのです」
■最悪引きこもりも
今年1年就職浪人すると、大きなハンディになる可能性もある。11年度は、採用数を
絞る企業がさらに増えるからだ。ライバルになる大学3年生たちも、とっくに就活を
スタートさせている。こんな中、親はどう子どもに接すればいいのか。杉山氏に聞いた。
(1)孤立させない
この4月に入社する大学生が就活でエントリーした企業は、平均52.8社。それで
内定ゼロということは、人格を否定されたかのようにショックを受けています。卒業
でも留年でも、同窓の友だちは減るから、グチをこぼしたり情報交換する相手もいなく
なる。最悪引きこもりになるケースもあります。〈子どもの自主性に任せよう〉は甘い。
子どもがひとり暮らしなら、なおさら注意が必要です。〈元気でやっているか〉などと、
健康を気遣うメールや電話を週1、2回くらい入れましょう。
(2)やりたいことを確認させる
子どもに「何がやりたいのか」を、冷静に再確認させるべきです。就職して2、3年で
辞める若者が多いのは、内定欲しさに焦るあまり、志望業種とは正反対の企業に入る
ことも一因。やりたいことが決まっているなら、その業種でのアルバイトや派遣勤務も、
インターンの代わりになるし、正社員への道も開けてくるケースもあります。安易に
留学させたり、大学院に進学させても、今の就職事情ではハクにはなりません。マナー
講座に通わせて、敬語や礼儀などを集中的に勉強させたほうが、就活には実用的です。
(3)父親の人脈をフル活用する
父親の同窓生や先輩後輩、会社の同僚に、子どもを会わせてみる。どんな企業がどんな
人材を求めているか、サラリーマンを長く続けるとはどういうことかなど、若手OBとは
違った視点で知ってもらうのが狙いです。エントリーシートを見てもらい、ベテラン
社員なりのアドバイスをもらうのも有効です。
一縷(いちる)の望みをかけて、就活に励む学生は今でもいる。実際、3月31日ギリ
ギリで内定をもらう例もあるらしいが、それは“奇跡”に近い。内助の功なくして
“2度目の就活”にゴールはない。
※続く
◎ソース
URLリンク(news.www.infoseek.co.jp)