10/03/03 19:47:04
米新車販売、トヨタ8・7%減…リコール響く
米調査会社オートデータが2日発表した2月の米新車販売統計によると、
トヨタ自動車の販売台数は前年同月比8・7%減の10万27台と2か月連続で
前年実績を割り込んだ。
2月の販売台数としては12年ぶり、占有率(12・8%)は4年7か月ぶりの
低水準で、大量リコール(回収・無償修理)問題の販売への影響が鮮明になった。
クライスラーを除く日米韓の主要メーカーはトヨタの顧客を取り込んで2ケタの
大幅増となり、明暗が分かれた。全体の販売台数は13・3%増の78万265台
と大きく回復したため、トヨタの落ち込みが目立った。
トヨタはリコール対応のために1月後半から2月上旬にかけて新車販売を停止。
リコール問題で顧客に不安感が広がり、主力乗用車「カムリ」などの販売が
落ち込んだ。昨年12月に18・2%だった占有率は2か月で5・4ポイント減少した。
ただ、販売不振は2ケタの減少率を見込んでいた市場予想には至らず、
収益源である高級ブランド「レクサス」の一部車種やハイブリッド車「プリウス」は
前年実績を上回った。
トヨタは2日、5年間自動車ローンの金利をゼロにすることや、2年間のメンテ
ナンスを無償で行う「過去最大規模」の販促キャンペーンを発表し、販売の
早期回復を図る方針だが「成否はリコール問題の行方次第」(アナリスト)と
見られている。
一方、43・5%増と大幅に販売を伸ばした米フォード・モーターや12・7%増の
米ゼネラル・モーターズ(GM)はトヨタ車から乗り換える顧客に1000ドル値引き
するキャンペーンが奏功した。日本メーカーもホンダが12・7%増、日産自動車が
29・4%増と好調だった。
ソース:読売新聞(2010年3月3日12時21分)【ニューヨーク=池松洋】
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