10/02/28 11:04:07
米政府の管理下にあるファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)は26日、10四半期連続で赤字
決算となったことを踏まえ、米財務省に153億ドル(約1兆4000億円)の支援を要請する方針
を明らかにした。
26日に米証券取引委員会(SEC)に提出した届出書によると、2009年10-12月(第4四半
期)の純損益は163億ドル(1株当たり2.87ドル)の赤字となった。これを受けて、ファニー
メイは政府の無制限の資金供給について5回目の利用を申請すると表明した。
過去9四半期に計1205億ドルの赤字を計上しているファニーメイは昨年4月以降、599億
ドルの公的資金を受け取った。同社の株価は2000年12月に87.81ドルとピークを付けたが、
この日のニューヨーク市場での終値は99セント。財務省はファニーメイの発行済み普通株の
79.9%を保有している。
11兆8000億ドルの米住宅ローンの約28%を保有・保証しているファニーメイは、3年間に
及ぶ住宅市場低迷が足かせとなっている。同社の09年通期の赤字は744億ドルと、前年の598億
ドルから膨らんだ。
ファニーメイは届出書で、「09年決算は弱い経済と住宅市場による継続的な悪影響を反映
するものだ。こうした状況は、過去最悪の住宅ローン延滞をもたらし、09年の各四半期に
多額の信用関連経費や純損失を計上する要因となった」と説明した。
ソース:Bloomberg
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