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金融危機直後に一時「国家存亡の瀬戸際」に陥った北欧の小国アイスランドが、破綻銀行の
預金補償を巡り再び波紋を広げている。英、オランダの預金者への弁済を肩代わりしてくれた
英蘭政府に巨額の税金を投じて返すべきかどうかを問う異例の国民投票が、3月6日に実施
される公算が大きくなった。投票では債務返済法案が否決される雲行きで、ギリシャ問題に
続いて欧州に向ける金融市場の目が厳しさを増しかねない。
問題の破綻銀行は大手行ランズバンキ傘下のインターネット銀行、アイスセイブ。米国発の
金融危機で2008年10月にランズバンキが経営危機に陥って政府管理下に入り、高金利が売り物
だったアイスセイブに預金した英蘭約40万人の口座も凍結された。英蘭両政府は自国で預金者
に弁済し、アイスランド政府に立て替えた総額約50億ドル(約4500億円)の返済を求めている。
ソース:日経ネット
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