10/02/28 01:21:14
国が承認審査を進めている初の純国産インフルエンザ治療薬「CS-8958」が、
強毒性鳥インフルエンザ(H5N1型)に効果のあることを、
東京大医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス学)らが確かめた。
26日、米科学誌プロス・パソジェンズに発表した。
マウスにH5N1型ウイルスを感染させて実験した。
それによると、薬を投与しないマウスはすべて死に、
別の治療薬「タミフル」を投与した場合の生存率は5~9割だった。
これに対し、CS-8958は7~9割と効果が高かったほか、
タミフルが効きにくい耐性ウイルスにも効果を維持した。
CS-8958は第一三共が開発から製造まで行い、今月、国に承認申請した。
年内の発売を目指している。吸引タイプで、1回の服用で効果があるとされる。
タミフルは5日間続けて計10回経口する。
世界保健機関(WHO)によると、
2月17日現在の感染者は東南アジアを中心に478人(うち死者286人)。
現在の治療薬には主流のタミフルとリレンザ、今年1月に発売された点滴薬ラピアクタの3種類ある。
河岡教授は「タミフル耐性ウイルスの流行に備え、新しい薬を用意することが重要だ」と話す。【関東晋慈】
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