10/02/25 00:40:43
「長所生かせていない」 溝畑長官が福岡で会見 九州の観光を分析
サッカー・Jリーグ2部(J2)の大分トリニータ社長から、今年1月に
観光庁長官に転身した溝畑宏氏が24日、福岡市内で記者会見を開き
「祝日分散やアジア誘客強化で観光産業を活性化させたい」と抱負を述べた。
大分勤務が長い溝畑長官は、九州の観光産業を「温暖な気候や豊かな自然、
アジアとのアクセスの良さなど、良い点を生かし切れていない。北海道と比較して
イメージ戦略がぼけている」と指摘。来春の九州新幹線鹿児島ルート全線開通を、
関西圏や韓国、中国からの観光客を増やす好機にすべきだとした。
長崎県佐世保市の大型リゾート施設ハウステンボス問題についてはエイチ・
アイ・エス(東京)の支援決定を歓迎したうえで、「地元から相談や要請があれば、
いつでも協力したい」と述べた。
また、観光庁として休暇分散による旅行市場拡大に取り組む方針を表明。
地域ごとに祝日をずらすなどの案を示し「2011-12年には実行したい」と
語ったほか、中国からの誘客強化にも意欲を示した。
大分トリニータが溝畑長官の社長時代の経営責任を調査する方針を示して
いることに対しては、「経営を辞したものがコメントする立場にない。観光振興を
通じて、地方を元気にすることで、大分のみなさんに恩返ししたい」とした。
=2010/02/25付 西日本新聞朝刊=
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