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神奈川県と藤沢市、相模鉄道、慶応義塾大の4者は22日、相鉄いずみ野線(二俣川-湘南
台)延伸の実現に向けた検討会を平成22年度に設置すると発表した。延伸計画は、寒川町・
倉見地区への東海道新幹線の新駅誘致に合わせた取り組み。将来は倉見地区まで伸ばす構想
だが、厳しい財政状況の中、検討会では湘南台-慶応大湘南藤沢キャンパス付近3・2キロを
第1期とし、交通システムの選定などを行う。
いずみ野線の延伸先は、新幹線新駅の受け皿として倉見地区と相模川対岸の平塚市側を
整備する都市計画エリア「ツインシティ」。しかし、新駅実現の見通しが立たない一方、
県や藤沢市、相鉄などが平成16~18年度に設置した研究会では、多額の事業費や採算性が
課題として浮上した。研究会の試算では、総事業費は鉄道の場合で1000億円、LRT
(次世代型路面電車)でも400億円にのぼった。
新たな検討会設置の背景として、松沢成文知事は「新駅の実現可能性の高まり」「ツイン
シティ側の整備進展」の2点を挙げ、「ツインシティへの延伸を具体化すべき時期と考えた。
一気に整備することは現実的ではない。まずは慶応大までで事業費を圧縮できる」。新駅の
可能性について「2~3年前より高まった。(JR東海が平成37年に東京-名古屋間で
開業予定の)リニア中央新幹線に協力する1つの条件として、倉見新駅もセットで交渉して
いる」とした。
今後4者が協力して検討するが、事業費の負担では、相鉄が「単独での建設は相当難しい」
。慶応大も「財政以外の面で協力していきたい」と厳しい状況。松沢知事は「県と市が財政的
に主導しなければ実現できない。環境に配慮した新交通システムを作って、国の補助金も
引き出したい」と述べた。
ソース:MSN産経ニュース
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