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液晶テレビの部品の中で品質を左右する最も大切な部分は、映像を表示する「液晶パネル」だ。バックライトの光を通過させることで、映像を作り出している。
この液晶パネル部門に韓国企業がいち早く着目したことが、市場を大きくリードするきっかけになったという。
少しでも大きいテレビをできるだけ安く供給することで、大型化していくテレビ市場を手中に収めていったのだ。
それでは一体、液晶パネルはどうやって作られているのだろうか。
まずバックライトから放たれた光は、液晶パネルの内部で「偏光板→ガラス板→液晶→カラーフィルター→ガラス板→偏光板」の順に通過する。ちょうど浄水器のフィルターが水道水をろ過するように、これらの部品が光をろ過して映像を作り出しているのだ。
今年1月1日付の日本経済新聞の記事を引用すると、次のようになる。
まず偏光板は、日本の日東電工と住友化学が世界市場の75%を占めている。
次にガラス板は、米国のコーニングが50%、日本の旭硝子と日本電気硝子が45%を占めている。
液晶は、日本の植民地時代に韓国に水豊水力発電所を作った日本窒素とドイツのメルクがそれぞれ40%を占めている。
このほかカラーフィルターも、日本の凹版印刷と大日本印刷が70%を占めている。
何も韓国電子産業の技術力を低評価しようというのではない。同じ部品と同じ装備を使いながらも、より安く、
より質のいい製品を作り上げる技術に関しては、韓国が日本を上回るケースもある。
しかし、部品や素材面で相変わらず日本を頼りとしなければならない構造は、今も昔も変わらない。
このように日本の技術力がなければいつでも崩壊してしまうという貧弱な基盤は、何も薄型テレビ分野に限ったことではない。
数年前から「韓国が世界最高」と誇っている半導体分野でも、実は同じことが言えるのだ。
「韓国電子産業がいよいよ日本を追い越した」と浮き足立っていた間に、対日貿易赤字は1990年の59億ドル(約6136億円)から2007年には298億ドル(約3兆992億円)へと5倍にまで膨らんだが、この数字がすべてを物語っている。
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