10/02/10 12:58:14
イタリア全土に392店舗を抱えるファストフードのマクドナルド社が先月末、
地元食材を使ったサンドイッチ「マック・イタリー」を売り出した。ところが、
ベルルスコーニ政権のザイア農相が宣伝に乗り出したことから、「国が多国籍
企業のスポンサーになっていいのか」「イタリアの味を単一化させるのか」と
スローフードの運動家や野党の反発を招いている。
同社の新メニューは、イタリア産の生ハムやチーズを使ったサンドイッチやサラダ。
農相は1月26日、ローマのスペイン広場にある店で同社のエプロン姿で宣伝に
加わり、「マクドナルドの独特な味が我が国の伝統食材と出合う」「イタリアの
味のグローバル化だ」「月に1000トンものイタリア食材を使うサンドイッチに
期待する」と称賛した。
これに、80年代に北部でスローフード協会をおこしたカルロ・ペトリーニ氏が
反発した。同氏は今月3日付のレプブリカ紙の1面に「固定化した輸送、製造が
特徴のマクドナルドがなぜ『独特の味』なのか」と寄稿。「食材を生んでいる農民や
職人に幾ら払っているのか」「味のグローバル化は味の単一化、貧困化につながる」
などと批判を展開した。
一方、マクドナルド・イタリア社のマシ社長は翌日の紙面で「味を単一化するつもり
などはなく、伝統的な食材を使った味の応用だ」と応じたが、ペトリーニ氏や野党
議員は「答えになっていない」と批判を強めている。
●1月26日、ローマ市内のマクドナルドでハンバーガーを宣伝するザイア農相(中央)
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◎テリヤキソース
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