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中国の銀行の不良債権は既に、「数兆元」の規模に膨らんでいるもようだ。ロベルズ法律事務所の弁護士、
ニール・マクドナルド氏が明らかにした。甘い融資慣行が背景にあるとみられる。
香港で企業の再編と破たんを担当するパートナーのマクドナルド氏は、「中国の国務院国有資産監督管理
委員会(SASAC)と緊密に協力しているが、中国では既に、デフォルト(債務不履行)状態にあると言ってよい
融資が事実上、何兆元もあり、これらは放置されている」と語った。同氏は4日にアジア・パシフィック・ローン・
マーケット・アソシエーション(APLMA)主催の会議で発言し、「ある時点で総決算を迫られることになろう」と
指摘した。
4兆元規模の景気刺激策の一環として中国政府が金融機関に融資を促した結果、中国の銀行が昨年実行した
新規融資は過去最高の9兆6000億元(約126兆円)に上った。
マクドナルド氏は「2、3年後、あるいは5年後かもしれないが、ある時点で中国の不動産市場や市場全般で、
甘い融資慣行の整理が起こるだろう」とも述べた。
▽ソース:Bloomberg (2010/02/05)
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