10/02/06 00:07:46
明石市は３日、ＪＲ神戸線の新駅設置を検討する調査・研究費として７００万円を２０１０
年度予算案に計上することを決めた。市は０６年からＪＲ西日本と新駅設置を目指していたが
、市議の反発などで議論は停滞していた。市幹部は「駅は街にとってメリットが大きい。
市民の意見を聞いて１０年度中に決着をつけたい」と意欲を見せる。（小野大輔）
新駅の候補地として挙がっているのは、国道１７５号に近い明石―西明石間（３・４キロ
区間）と、田園が広がる大久保―魚住間（３・５キロ区間）の２カ所。
市によると、０６年秋にＪＲ側から「明石―西明石間に新駅をつくりたい」と打診があった
。約４０億円の総事業費のうち３分の１をＪＲが負担し、３分の１を国の補助金でまかなう
ため、市の負担は十数億円程度という。
自治体側から鉄道会社へ請願する場合よりも金銭面で有利なうえ、ＪＲの駅のない神戸市
西区から国道１７５号を通じて人の流入が見込め、街の活性化につながることなどから、
北口寛人市長は０７年１月の広報紙で「明石に新駅誕生へ」と構想を公表した。
しかし、市議から「議会の手続きを無視した」と反発を受け、一部の商工関係者からも
「人が分散して、中心市街地のにぎわいが損なわれる」と批判を浴びた。同年４月の市長選で
は新駅の白紙撤回を主張する候補者が出馬するなどし、構想は行き詰まった。
ただ、昨年１２月にＪＲの担当者が市を訪ね「やはり駅をつくりたい」と要望。市側も
「新駅は街の発展へ大きなインパクトになる」（幹部）と考えていたことから、再検討に
乗り出すことにした。
市議や市民からは「繁華街に近い明石区間よりも、開発の余地のある大久保区間のほうが
新駅の効果が大きい」という意見もあるため、二つの候補で議論を進めるという。
予算案に盛り込む７００万円は、有識者による研究会の立ち上げや市民へのアンケートに
あて、新駅を設置するか否か、どちらの候補地を優先するかなどを決める。
市幹部は「設置という結論になれば、２０１５年までに新駅を完成できると思う」と話して
いる。
ソース：asahi.com
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