10/02/04 15:33:00
首都圏で流通する「新潟県産コシヒカリ」について、県は3日、県産かどうかなどを判別する
DNA検査の第2回結果を公表した。
コシヒカリ以外の品種混入はなかったが、県産コシの9割以上を占める「コシヒカリBL」が
100%の商品が6割しかなく、泉田知事は「比率に違和感がある」と、県産コシ以外の
“混入疑惑”も指摘した。
県のDNA検査は、新潟米に対する消費者の信頼を向上させるため今年度始まり、1回目が
昨年7月に行われた。
今回は昨年10~11月、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県を対象に、スーパーマーケットなどで
販売していた「新潟県産コシヒカリ」(2キロ入り)計25点を購入。検査機関に依頼して、
コメの品種などついてDNA分析した。
県では2005年、DNA分析で新潟県産と証明できる特徴を持つコシヒカリBLを一斉に導入。
09年産では約94%がBLに切り替わったが、検査の結果、すべてBLだった商品は25点中
15点にとどまった。
残りはBLと従来コシの混合が8点、従来コシ100%が2点で、生産量では約6%に過ぎない
従来コシが、商品では4割に達していた。
泉田知事はこの結果について、3日の定例会見で、「全体の比率からみて違和感を感じる」と
コメント。「作付け面積の90%以上がBLになっているのに、検査では従来コシが入っている比率が
40%ある。統計的にはあり得ない」と疑問を投げかけた。
検査結果について、県は近く、「従来コシヒカリの割合が高過ぎる」として消費者庁に情報提供する方針。
県食品・流通課は「県産米の信用を高めるため検査は今後も継続する」としている。
DNA検査を巡っては、1回目の検査でも25点のうち2点にコシヒカリ以外の混入が見つかったため、
JAS法違反の疑いで同庁と農林水産省に通報した。
ただ、同省では「故意に混入させた形跡がない」(表示・規格課)として、同法違反に当たらない
との見方をしており、「故意に安いコメを混ぜて利益を出すには、相当量を混入させる必要がある。
一般論として、生産者の作業中、誤って別品種が混ざることもある」(担当者)と指摘している。
ソースは
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