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電気バスの開発競争が本格化している。排ガスを出さず音も静かで振動もないが、最大のネックは価格。
低価格化と、国産初の電気路線バス実現を目指し、各地の研究チームがしのぎを削っている。
曲線デザインのおしゃれなバスが、東京都心のビジネス街や商業地を静かに走る。
公道を走る日本初の乗り合い電気バスとして二〇〇三~〇四年に登場した「丸の内シャトル」と
「メトロリンク日本橋」。地域の企業が環境意識の高さをアピールしようと、協賛金を出し合いチャーター、
利用者の負担なしで運行する「貸し切りバス」だ。
ビジネスマンや買い物客に定着しているが、実はニュージーランド製。寒い季節は、充電に時間がかかって
走行距離が短い。運行を請け負う日の丸自動車興業は、ダイヤを守るために軽油バスも併用している。
国土交通省によると、路線バスとして日本の公道を走る国産の電気バスはまだない。第一号を目指す
開発合戦が繰り広げられている最中だ。
「今年は電気バス元年になる。うちは日本一安く売る自信がある。実現可能性がどこよりも高い」と胸を
張るのは、早稲田大理工学術院の紙屋雄史教授。昨夏には、環境省のモデル事業に選ばれた。来年三月の
完成を目指し、埼玉県本庄市で昭和飛行機工業と共同開発を進めている。
念頭に置くのは「五~八分の充電で、一周五キロの決まったルートを三十分かけ走るコミュニティーバス」。
全長六・二九メートル、幅二・〇八メートル、高さ三・一〇メートルの日野自動車製「ポンチョ」を改造した
二十五人乗りだ。
発電段階を含めても、同型の軽油バスと比較してCO2排出量は七割も削減される。排ガスがないので
窒素酸化物(NOx)も出さない。短距離に特化することで電池の軽量化と低価格化を狙う。最大の特徴は、
地面に埋め込んだ「非接触急速充電装置」。装置の上に駐車するだけの「短時間・安全・手間いらず」な
システムだ。
「今は電池だけで二千五百万円するが、三~五年先には、約千六百万円の軽油バスと競争できる価格に
迫りたい」と同教授。今年八月には公道での実証実験を終え、二〇一二年販売を目指す。既に民間開発業者
から五台を受注している。
▽ソース:東京新聞 (2010/01/25)
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
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