10/01/24 16:43:02
>>1のつづき
日本にスキーが伝わって、来季で100年だ。
「西武の苗場、東急の白馬。スキー場開発は大資本に頼り切りで進められた」。冬のスポーツ
を研究するNPO法人「ウインターレジャーリーグ」事務局長の坂倉海彦さん(68)は、
日本のスキーの軌跡をこう総括する。
「不況で資本が見放せば終わり。レジャーとしてのスキーが衰退し、スポーツとして取り
組む若者の減少や競技力の低下にもつながっている」
ブームの衰退は、別の影も落とした。
湯沢町には、山肌を切り開くようにリゾートマンション約50棟が林立する。総部屋数は
約1万5千戸。温泉やプールが備えられたものも多い。
大半はスキーブームの時代に建てられた。地元の不動産会社は「当時は土地があれば建てる
という状態。分譲すれば即完売だった」と懐かしむ。
今、価格は暴落している。かつては平均2千万~3千万円だった部屋は200万円程度に
下落している。15万円という部屋まであり、「湯沢のマンションは車より安い」とさえ
言われる。所有者の多くは首都圏の住民。スキーをしなくなって手放したいが、値が下がり
すぎて売るに売れなくなっている。
町では92年以降、新たなリゾートマンションは建っていない。
不動産会社の担当者は心配する。「全体の6割くらいは、1年に1回も使われていない。
このままではスラム化してしまう」(大谷聡)
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