10/01/23 02:40:00
船井電機の北米での液晶テレビの出荷台数が、
09年7~9月に並み居る日韓メーカーを押しのけ、
1位のサムスン(韓国)にシェア0.6ポイント差の2位に浮上した。
船井によると、10~12月のクリスマス商戦もシェアを落としていない模様だ。
オランダのフィリップスから北米事業を譲り受けたことに加え、
金融危機後の消費不振の中で、得意の低価格製品が人気を集めている。
米ディスプレイサーチの調査によると、
船井の北米での液晶テレビの09年7~9月の出荷台数シェアは16.0%で、
1位のサムスン(16.6%)に迫った。
08年は7.5%で7位だったので大躍進だ。
08年8月に始まった知名度の高いフィリップスブランドの販売が軌道に乗り、
高い販売力を誇る米小売り最大手ウォルマート・ストアーズを通じて格安商品が浸透した。
船井のテレビ事業は売上高の8割超を北米で占め、残り2割が欧州、日本などという構成。
液晶パネルは主に台湾メーカーから仕入れ、
中国広東省の生産委託先工場にトヨタ自動車の「カイゼン」方式を模した生産性を高めるノウハウを持ち込み、格安商品を生み出している。
米国で販売する32型液晶テレビは安いもので4万円を切る水準で、ソニーなどより3割ほど安いという。
販売増もあり、08年度まで赤字だったテレビ事業は09年度に黒字転換する見通し。
一方、09年度の販売台数は世界計540万台の見込み。
今後は中国の工場の生産能力を増強し10年度に800万台、11年度に1000万台を目指す。
供給過剰懸念も残る中、数を追う戦略でどこまで勝ち抜けるかが問われることにもなりそうだ。
ソース:毎日jp
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