10/01/17 19:00:10 oTn+mcIz
新卒採用というシステムは、
・自己の労働価値を把握していない
・自己に相応しい待遇を認識していない
・社会に出る直前で自己分析から始めている
・社会に出ることを意識して勉強を重ねていない
・何も脈絡も無く有名企業だけを回っている
・様々な勘違いを重ねた挙句、簡単に諦めてしまう
・最初はとにかく職に就けば、という長期的視野が持てない
・最初に職に就かないとどうなるか、という絶対的な危機感が無い
・・・というような条件が複合した人間を特定し、社会の主流から排除するシステムだ。
こういう人間を減らすことを積極的に意識して施策を打つ国ではこのシステムも要らないが、
政治家が源流対策の必要すら訴えない日本では、企業側にとって必要悪であるとも言える。
求人する中小もある中で、上のような条件の複合で就職失敗が確定したらもう、社会から「採る価値の無い人間」という烙印が押される。
就業という木から落ちたサルは弱く、足元を見られる。一度地面に降りれば底辺人生も確定で、老後も含めて
様々な財政負担を生む社会の負債にもなってしまう。
だから政府は 「なんとか新卒のうちに中小企業に突っ込むことで、将来の負債を圧縮しよう」 などと言っているわけだ。
もちろんこれは水際対策でしかなく、問題の解決にはつながらない。
問題の本質は、社会で果たす役割を意識したりそれに基づく決断を下す時期が、あまりにも遅すぎる”学び手”が増えていることにある。
それで労働意識は育たず、何の役に立つかも自覚しない最終学歴に無駄な時間を浪費し、自己の市場価値を下げているわけだ。
そしてこの問題の本質は最終的に、そのような”学び手”の増加を止められない親、大人、学校、社会、国家の問題に帰着するが
日本ではこれら本質の改善に期待してもムダということに少しでも早く気付き、自ら社会での立ち位置を見出して道を描いていくしかないのである。