10/01/18 06:01:08 Q0y4Og2w
【「移民法」をつくるか、70歳まで定年を引き上げるか 】
スレリンク(bizplus板)
今後の日本社会にとって最大の危機のひとつは間違いなく少子高齢化の進行です。現在、
約1億2760万人いる総人口が、40数年後の2055年には9000万人となり、65歳以上の高齢者の
比率も現在の22パーセント強から40パーセントにまで高まると予想されています。世界に
類のない早さです。抜本的な解決策としては、やはり短期的には人口ピラミッドを人為的に
変えるしかないのではないでしょうか。
移民はとにかく反対、という人に冷静になって考えていただきたいのは、日本の人口が今後、
急減するという冷厳な事実です。高齢化率も上昇します。社会の担い手がどんどん少なくなる
のです。働き手として家族を支え、消費者として企業にお金を支払い、納税者として社会を
支えてくれる人が圧倒的に不足するのです。
年代でいえば、やはり20代~30代の若い人たちが望ましい。若い人はそれほど医療費を使わ
ないから、というのがその理由のひとつです。65歳以上の人が年間使う医療費は平均約60万円、
これに対して65歳未満は10万円程度。若い人は高齢者に比べて病気をしないので、差が出る
のは当然です。移民を受け入れ、医療保険にも加入してもらえば、悪化した医療財政の改善
にも貢献するでしょう。
オーストラリアのやり方として注目すべきは、あらかじめ選別し、自国にとって有益な人、
産業基盤を強化できる人だけを移民として受け入れたことです。つまりは、コンピュータ
技術者、オーストラリアの大学で学位を取得した外国人研究者などです。
つまり、移民といっても、数合わせのように量だけ確保しても駄目なのです。既存の国民との
間で溝が広がるだけですし、本人たちにとっても大変な不幸を招きます。医療や年金といった
社会保障の担い手になってもらうと同時に、国として付加価値を生み出し、稼いでいくという
姿勢に寄与してくれる人材を受け入れないと意味がありません。