10/01/11 04:19:40
トヨタ自動車の豊田章男社長は8日、記者団に対し「限りない原価低減を進める」と強調し、
早期の黒字化を目指してコスト削減を加速する考えを表明した。
経営環境は昨年6月の就任時に比べれば好転しているとの認識を示し、
自動車業界の世界的な再編については「仕入れ先や販売店などとの協力を強めて乗り切る」と述べた。
他メーカーとの提携よりもグループ内の連携強化で対抗していく方針だ。
2008年秋以降の世界的な景気悪化と自動車販売の落ち込みを受け、
トヨタは09年3月期の連結営業損益が戦後初の赤字に転落。
豊田社長は就任から半年あまりたった社内の現状について
「バトンを引き継いだ時には暴風雨で何もわからずに船に乗り込んだが、
今は船の大きさや波の高さ、船員の健康状態が把握できるようになった」と述べた。
「お客様第一の商品開発」「現地現物」といった地域ニーズに合わせたクルマづくりなど、
社長就任後に掲げた一連の改革では「手応えはまだないが、不安はなくなってきた」と語った。(08日 21:40)
URLリンク(www.nikkei.co.jp)