10/01/10 19:43:31
今週末の大学入試センター試験を皮切りに、大学入試シーズンが本格化する。
大手予備校による受験生の志望動向の分析では、首都圏の大学を目指す
「上京志向」や「難関大志向」が薄れ、近いエリアから進学先を選ぶ
「地元志向」が目立つという。人気が下がっていた教育学部の志望者が増えるなど
「資格志向」も強まっており、関係者は「不況時の典型的な傾向」とみている。
今シーズンの18歳人口は9年ぶりに増加し、代々木ゼミナールによると、
受験人口は約74万4千人で昨年より0.8%増える見通し。にもかかわらず、
代ゼミの昨年10月の模試で東京都内の国公立大学を志望する受験生は
前年比で96%、首都圏全体でも98%と前年割れした。大学別では東大が92%、
一橋大が95%と減少。一方、北関東や東北、北陸甲信では103~106%と
増えている。
私立大でも早稲田大が92%、慶応大が90%と難関大は人気を落とし、対照的に
専修大108%、東洋大106%など中堅クラスが上昇。また、河合塾が昨年11月に
行った模試では、私立大で地元の大学を志望する受験生は103%、地元以外は
95%となり、地元志向が明確に表れた。
代ゼミの坂口幸世入試情報センター本部長は「上京や難関大への挑戦という冒険を
しても将来の確実な保証がない、という心理が働いているのでは」と話す。
国公立大の学部では、仕事のきつさなどで近年は人気が下降していた教育系が
代ゼミで104%、河合塾で107%と上昇。看護系も代ゼミの統計で117%と
相変わらず高い。
河合塾では「地元で就職できる安定感のある職種が支持されている」と分析。
不況下で、「地元」と「資格」への期待が、仕事の不安にまさっているようだ。
◎ソース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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