10/01/06 16:03:52
首都圏のマンションでサイクルシェアリング(自転車の共同利用)が広がり始めた。
東京都心を中心に100棟を上回る。きっかけはタワーマンションの急増。
世帯数に比べて敷地が狭く、十分な駐輪スペースが取れない。その解決策として
導入された。住民にも好評だ。環境に優しいといわれながら、なかなか定着しない
「共同利用」というスタイル。必要は普及の母、なのかもしれない。
東京都港区芝浦4丁目にある48階建ての賃貸マンション「エアタワー」。
世帯数871に対し、駐輪場は714台分。不足分を補うのが20台のレンタル
自転車だ。
電動と一般があり、登録制で月額1050円。1回6時間以内の制約はあるが
基本的に使い放題だ。無人の宅配用ロッカーにカードキーをかざし、中から電動
自転車のカギとバッテリーを取り出す仕組み。返却もカギとバッテリーをロッカーに
戻すだけ。自動で充電される。コンピューター管理されており、住人は携帯電話の
サイトで空き具合を確認できる。管理側も借りた人を把握でき、返却漏れなどを
防ぎやすい。
週末に母親(64)と外出するため自転車を借りに来た住人の女性(36)は
「買えば10万円以上する電動自転車が、低額で使える。整備も万全で、便利」と
話した。
このマンションは賃貸のため、管理会社が所有・管理しているが、分譲マンションでは
住民による管理組合が所有・管理する文字通りの「シェア」方式で運営されている。
街単位のサイクルシェアリングはパリで2万台が稼働するなど欧州では普及が進んで
いるというが、国内では本格的な運用はまだ。昨年は東京・丸の内や大阪府の彩都
ニュータウン、名古屋市など都市部で実施例があったが、今のところ期間限定の
実証実験が大半。今月16日から東京都千代田区が区内の主要駅など8カ所に40台を
置くが、これも2月中旬までの週末限定だ。
※続きます。
●タワーマンション内の貸し出し用自転車置き場
URLリンク(www.asahicom.jp)
●宅配用ロッカーの中に、鍵とバッテリーが準備されている
URLリンク(www.asahicom.jp)
◎ソース
URLリンク(www.asahi.com)