09/12/25 21:52:36
トヨタ自動車は２５日、２０１０年の世界生産台数（単体ベース）を、今年に比べ
１７％増の７４９万台とする計画を明らかにした。中国やインドで販売が持ち直しており、
０５年の水準まで回復する。エコカー補助金の延長は織り込んでおらず、計画は
上ぶれする可能性がある。
同日、系列の部品メーカーを集めて計画を伝えた。内訳は、国内が前年比１３％増の
３１３万台、海外が同１９％増の４３５万台。新興国での生産が伸びるほか、急激な
円高を受けて現地生産を増やす考えだ。国内生産比率は０９年の４３％から、１０年は
４１％へ低下する。
国内の１日あたりの生産台数計画をみると、エコカー補助金の期限となる来年３月末
までは１万５千台で推移。それ以降は１万２千台前後に減るとみている。ただ、政府は
エコカー補助金を半年間延長することを閣議決定しており、年間の生産台数は上積みと
なる可能性がある。
ただ、国内生産には、順調な回復を阻害する要因もある。ドル円相場は一時、トヨタの
想定レート（下期で１ドル＝９０円）を超える１ドル＝８４円台まで進み、輸出採算は
悪化している。
また、若年層の購買力が低下しているため、国内の市場規模（軽を除く）は中期的に
年２５０万～３００万台と、９０年代初頭のピーク時の半分程度の水準が続くと想定される。
トヨタはこのため、国内での工場投資や雇用を絞り込む一方、建設中の米ミシシッピ
工場や中国の長春第２工場を１０年度中に立ち上げる方向で検討している。
一方、０９年の世界生産台数は、６４０万台と前年より１８１万台減る見通し、と部品
メーカーに伝えた。
２～４月は、販売不振で膨れあがった在庫を調整する必要があったため、前年同期の
半分の水準まで落ち込んだが、その後、経済成長が続く中国やインドなどの新興国市場が
回復。日本や米国などの先進国が、買い替え支援策で販売を後押ししたことで、年半ば
から持ち直した。
今後もハイブリッド車などの環境対応車を中心に販売は堅調に推移する見通しだ。
●グラフ/トヨタ自動車（単体）の生産台数の推移
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◎トヨタ自動車 [コード/7203] URLﾘﾝｸ(www.toyota.co.jp)
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