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青木あすなろ建設は、マンション開発事業に乗りだす。これまで培った設計・施工実績に、経営破たんした
デベロッパーのマンション物件を自社で販売してきたノウハウを組み合わせ、土地取得から企画、設計・施工、
販売・管理まで一貫した事業として取り組む。既に東京都内で土地探しを進めており、来期前半をめどに
第１号物件に着工。期中に「ＡＢＤＳ（アビダス）」のブランド名で販売を始める予定だ。当面は１号物件の
出足を見ながら、大阪、名古屋など大都市圏での事業展開を模索していく。
昨年来の景気低迷で建設需要は減少傾向が続き、特に民間建築の受注環境は一段と厳しさを増している。
同社の０９年４～９月期の建築受注高（単体）は前年同期比５０・４％減と半減し、通期見通しも厳しい情勢に
ある。こうした中、同社は収益基盤を再構築する一環として、持ち株会社の高松コンストラクショングループの
指導を受け、マンション事業への参入に向けた検討に本格着手した。社長直轄の「ＡＢＤＳ部」を新設し、
具体的な事業戦略を検討している。
同社の建築事業はもともとマンション比率が高く、設計・施工の実績は豊富。ここ数年で破たんが相次いだ
デベロッパー向け不良債権の代物として、ピーク時に１２０億円規模のマンション在庫を抱えたが、自社でこの
在庫をほぼ売り切り、販売ノウハウを蓄積できたという。
第１号物件は、東京の都心から１時間圏内の駅周辺を対象に１戸４０００万円前後の事業プランをイメージ
しながら、土地の選定を進めている。東京での事業化を足掛かりに、大阪や名古屋など他の大都市圏への
展開を検討する。規模よりも事業の質を重視しながら、新たな収益の柱として育てていく方針だ。
▽ソース：日刊建設工業新聞 （2009/12/22）
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