09/12/22 13:35:27
(続き)
米国産の肩ロース肉を使っている。安いステーキ肉と聞くと、脂身が多そうに思い込みがちだが、
3回とも脂身過剰だとは感じなかった。ソースはしょうゆ、ガーリック、特製ドミソースの3種類から選べる。
鉄板内に盛った付け合わせに加え、コールスローサラダ、ライス、スープがついて1048円(税抜きは999円)。
従来価格は変えずに、肉のグラム数を140gから4割以上も増やした。
税込み価格は1000円をわずかにはみ出すが、納得感はかなり高いと言えそうだ。単品は838円と、3けた価格で収まる。
健啖家を自認する向きであれば、単品のダブル注文で400gチャレンジも豪気。「肉、食った」の実感も味わえるだろう。
それでも1676円だ。
竜巻映画「ツイスター」の中で、竜巻研究者ジョー(ヘレン・ハント)が叔母の家で仲間と一緒に
ワイルドなジャイアントステーキを食べるシーンがある。
わらじどころか、靴2足分ほどもある巨大な肉が文字通り皿からはみ出して、ベチャッと置かれていくのは、
いかにも「ステーキ大国」アメリカらしかった。
米国の家庭料理ではお約束のマッシュドポテトが小山のように盛られていたのにも圧倒された。
日本ではここまで巨大なステーキにはなかなかお目にかかれないが、「ステーキのどん」は
「冬の熱!厚!本格ステーキフェア」で、最大340gの豪州産サーロインステーキを2980円で提供している。
その下の226gは1980円、180gは1680円だ。
フォルクスは2010年1月17日までの期間限定で「冬のプライスダウン ステーキフェア」を始めた。
豪州産牛肉を焼いたサーロインステーキを通常より各300円安く提供している。
450gが4730円、300gが3380円、200gが2480円となっていて、いずれもおかわり自由のサラダバーがつく。
肉と野菜のバランスを取る上で、このサラダバー付きは見逃せない。
多くの円高還元メニューが1~3月までの期間限定であるのは、こういったセールが為替事情と
表裏一体の関係であることが理由だ。いつ円高基調が崩れるのかは予想しにくいが、
円高メリットで調達できた肉が尽きれば終わってしまうだけに、食べ逃しのないよう、早めに味わっておきたい。
「ステーキ宮」は「冬のあったかメニュー」で、リブロースステーキ200gを1480円で、150gを1180円で提供し始めた。
これまで円高の推移を見守ってきたステーキ各店も1ドル=90円近辺での状況が続いている様子を見て、
この先、円高還元キャンペーンを後追いする可能性がある。
牛肉をメーン食材とする業態にはしゃぶしゃぶ、焼き肉などもあり、これらの外食業態にも円高還元キャンペーンは
広がる気配が見られ、「肉食系大人」にとってはオーバーカロリーが気になる冬となりそうだ。
(記事終)