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★マケイン米上院議員ら、グラス・スティーガル法の復活法案を提出
[ワシントン 16日 ロイター] 米議会で16日、銀行業務と証券業務の分離を定めたグラス・スティーガル法の
復活法案が2本提出された。
このうち1本は共和党の元大統領候補、ジョン・マケイン上院議員が支持しており、成立すれば、ゴールドマン・
サックス・グループなど大手金融機関が分割を迫られる可能性がある。
法案は1933年制定のグラス・スティーガル法を復活させ、大手銀行による証券・保険業務の兼営を禁じる内容。
グラス・スティーガル法の兼営禁止規定は、99年の規制緩和で概ね廃止された。
マケイン議員と民主党のマリア・カントウェル上院議員は「税金を投入したウォール街の行き過ぎに歯止めを
かけるべきだ。こうした金融機関の活動を制限すれば国の利益になる」との声明を発表した。
シンクタンクのデモスによると、法案が成立すれば、ゴールドマン、モルガン・スタンレー、シティグループ、J
Pモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴなどの大手金融機関が、投資銀行業務や保険業務のスピンオフを
迫られることになる。
民主党の下院議員6人も同日、同様の法案を提出した。
投資会社コンセプト・キャピタルのアナリスト、ジャレット・セイバーグ氏は「グラス・スティーガル法の復活は
一般受けするかもしれないが、(上院通過に必要な)60票の賛成票を得るのは難しいだろう」と指摘。
「特にニューヨークでは、人員削減につながるとの反対論が出るだろう。また、民間企業を強引に分割することには、
民主・共和両党の保守派が反対するはずだ」と述べた。
下院が11日可決した金融規制改革法案や、上院で審議中の同様の法案には、グラス・スティーガル法の復活は
盛り込まれていない。
ソース:Reuters 2009年 12月 17日 11:12 JST
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