09/12/08 08:47:14
経営不振に苦しむ長崎県佐世保市の大型リゾート施設「ハウステンボス」(HTB)で、
従業員らが新たなサービスや商品を企画し、懸命に集客に努めている。
今年の入場者数も前年割れの状態が続く中、冬休みや正月の来場客獲得もにらみながら、
「全社員一丸となって魅力をアピールしたい」と必死のスクラムを組んでいる。
「一生何があっても一緒にいようね。I love you」
4日夕、「パレスHTB」の掲示板前で、若いカップルがメッセージカードを見つめていた。
張り出されたカードは、女性からのプレゼント。男性は「ありがとう」と目を潤ませた。
2人の様子を見た宣伝課の野中久美子さん(33)は「これがきっかけとなって、HTBが
大切な思い出の地となり、また足を運んでもらえたら」と期待した。
メッセージと希望掲載日をHPで受け付ける無料サービスは、野中さんら課員が発案し、
11月からスタートした。「4月にはお互いパパとママになりますね。新しい命を一緒に
育んでいこうね」。こうした肉親や恋人らへの言葉が、これまでに80件以上寄せられた。
「相手をびっくりさせて喜ばす格好の『サプライズプレゼント』です」。野中さんは手応えを
感じている。
9~11月に実施した「日の出参観」も従業員による企画。それまでは入場が10時からだった
ドムトールン(高さ約100メートル)展望室を早朝から開放した。
「朝焼けに包まれたレンガ造りの街並みがきれい」などと評判だという。
11月からは地元特産の豆乳を利用したロールケーキを販売。高級ホテルの若手パティシエ
(洋菓子職人)とともに半年以上かけて開発した。
約1時間かけて、場内を巡る馬車ツアーも従業員のアイデアで、今年1月に始まった。
「天皇陛下やマイケル・ジャクソンさんらが宿泊した施設です」。中島みさきさん(19)は、
馬車に同乗して見所を説明。乗客らは馬のひづめの音に耳を傾けながら、「中世ヨーロッパの
貴族気分を味わえる」などと楽しんでいる。
だが、4~9月の入場者数は約73万8000人。前年同期(約99万3000人)に比べ、
26%も減少した。10、11月も前年より下回った。先月30日には、福岡経済界主導の
再建が見送られ、現在、新たな運営主体として浮上した旅行業大手エイチ・アイ・エス
(HIS、東京)と協議が続けられている。
「即効性のある方策はなかなか見つからないが、地道にリピーターの増加につなげたい」。
広報室長の高田孝太郎さん(36)は表情を引き締めた。
ソースは
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
馬車ツアーでハウステンボスの魅力を紹介するガイドの中島さん(左端)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
“ハウステンボスの入場者数などの推移”というグラフは
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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