09/12/03 00:30:10
「梅酒」の甘くて柔らかな飲み口が“ビール離れ”の進む20歳代の若者を中心に人気を集め、
市場の成長が続いている。
家庭で食事を取る「内食傾向」も追い風となり、不況を尻目に今年の出荷数量は前年比で1割伸びる見込みだ。
最近の健康・ダイエット志向の高まりを背景に、カロリーや糖質を控えめにした商品も目立ち、
対応した商品の販売が大幅に伸長するなどヒットを飛ばしている。
忘年会や家庭での飲酒機会が増える年末年始の最需要期に向け、酒類各社の販売競争が激しさを増しそうだ。
キリンビールは2日、紙パックの主力商品「かろやか梅酒」を来年1月上旬にリニューアル発売すると発表した。
おなか回りを気にする消費者のニーズに対応して糖質を85%、カロリーを6割オフとしたのが特徴。
アルコール度数は8%。実勢価格は1リットル入りが540円、2リットルが900円。
キリンの今年1~12月の梅酒関連商品の販売数量は前年比3割増の36万2千ケース
(1ケース=9リットル換算)となっており、主力商品の改良などで来年は1割増を見込む。
サントリーは、昨年3月に発売したカロリー2割カットの「梅酒にしませんか。」がヒットとなり、
今年の販売が同3割増の約117万ケースとなる見込み。
アサヒビールも、今年3月から売り出した糖質7割、カロリー5割オフの「やさしさ梅酒」が好調で、
販売は15%増となる見通しだ。
キリンの予測では今年の国内梅酒市場は前年比1割増の420万ケースとなる見込み。
キリンマーケティング部の井本亜香・梅酒担当リーダーは「梅を自然のまま飲むのが健康に良い
という認識が広がっているほか、最近は若い男女に加え、50歳代の男女の飲む機会が増えているため」と、
ヒットの要因を分析している。
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