09/11/29 16:31:53
10月から11月にかけては中間期決算のラッシュで、経済のニュースを書いている記者に
とっては、とても忙しい時期でした。決算の記事を書きながら、一つ気になっていること
がありました。それは、増毛・育毛業界の激しい落ち込みです。ジャスダック上場の
アートネイチャーは9月中間期72%減、東証と大証上場のアデランスの8月中間期は36億円
の赤字でした。なぜ、毛髪業界がこんなに落ち込んでいるのでしょうか?
まず、消費の落ち込みがダイレクトに影響しているようです。大手メーカーの場合、
かつらの価格は一つ、40万円から70万円します。そして消耗品のため、3~5年おきに
買い替えなければいけません。頭皮の脂のせいで、かつらが傷むためです。換えのかつら
を用意するとなると、3~5年で80万円~130万円が必要ということになるそうです。
ボーナスも減少、給料カットのご時世では、簡単にかつらが買い替えられないというわけです。
また、日本の人口比率と高齢化も関係しているようです。これまで30~40歳代でかつらを
必要としていた世代が、50~60歳代へと移行するにつれて、リストラ、定年退職、再就職
などでかつらの使用中止や買い控えがおこり、業界全体の売上低下を引き起こしているの
です。また、少子化で今後さらに男性かつらの市場規模は縮小するとみられています。
この業界は、女性向けかつらや高齢者向けの格安かつらなど打開策を打ち出しているよう
ですが、今後、業績はどう移行するのでしょうか?これからの動向に注目したいと思います。【了】
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