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マンション・アパート運営大手の大東建託(東京都、東証1部)藤枝支店に勤めて
いた谷坂聡太郎さん(当時42歳)が2007年10月に自殺したのは、会社の損失
穴埋めを上司らに強要されて精神的に追いつめられたのが原因だとして、妻のちえさん
(30)と長女(4)が24日、同社を相手取り、慰謝料など計4000万円の損害
賠償を求める訴えを静岡地裁に起こした。
訴状によると、谷坂さんは02年11月に同社に入社し、藤枝支店で営業を担当して
いた。谷坂さんが05年3月に結んだマンション建築請負契約で、工事代金が当初の
予定を約3000万円超過することが判明。谷坂さんは覚書に署名させられ、約360万
円を負担することが決まったという。
谷坂さんは、「支払わないと関係者が全員解雇される」などと毎日のように上司から
言われたが、結局、金を工面できず、支払期限前日の07年10月4日、遺書を残して
焼津市内の海岸堤防で遺体で発見された。
訴状では、「連日長時間勤務し、厳しいノルマを課せられた上、360万円を支払う
よう迫られていた。精神的負担は大きく、会社はうつ病など健康状態を悪化させる可能性
を認識できた」と主張している。
谷坂さんの自殺を巡り、遺族は今年4月28日、島田労働基準監督署に労災の申請を
しており、同署は調査を進めている。県庁で会見したちえさんは、「なぜそこまで追い
つめられなければならなかったのか、会社には謝ってほしい。そして2度とこういう
犠牲者を出さないようにしてほしい」と涙ながらに訴えた。
会社側は、「訴状が届いていないので詳細は分からない」としている。
ソース:YOMIURI ONLINE
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