09/11/28 01:20:43
日立製作所が、フランスの高速鉄道車両の製造入札に参加することが分かった。同国のTGVに対抗し、
世界最大の欧州鉄道市場で新幹線の受注獲得を目指す。
日立の欧州鉄道部門の営業責任者、マック・モトラギ氏は、同社がフランスでTGVに替わり最新型の
新幹線を提供すると述べた。TGVは仏鉄道車両製造大手アルストムが製造し、国営鉄道会社SNCFが
運営している。現在日立が欧州の高速鉄道で車両を納入しているのは英国のみ。
モトラギ氏はインタビューで、「非公式な協議を行っている」とし、「フランス市場は常にアルストムの
独壇場で、われわれが勝てるチャンスはそれほど大きくないかもしれない。だが、欧州で本格的に
鉄道事業を展開するためには入札に参加する必要がある」と語った。
また同氏は、SNCFが新車両の製造コストについて懸念を示しており、これが日立の仏市場参入を
後押しする可能性があると指摘。SNCFは来年、入札参加を募る見込みだと付け加えた。日立は
このほか、ドイツでも高速鉄道ICEの旧型に替わる車両で受注獲得を目指す。ICEは、欧州最大の
エンジニアリング会社である独シーメンスが製造している。
モトラギ氏は「日立が欧州で積極的なのは明白で、複数の鉄道運営会社から打診を受けている」とし、
「高速鉄道は欧州全体で速いペースで拡大しており、われわれもそれにかかわりたいと考えている。
非常に現実的な話だ」と述べた。
▽ソース:Bloomberg (2009/11/26)
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