09/11/27 15:38:09
東京・秋葉原でも売っている安価な材料を使ってスーパーコンピューター(スパコン)を製作、
演算速度日本一を達成した長崎大学の浜田(剛つよし)助教(35)らが、米国電気電子学会の
「ゴードン・ベル賞」を受賞した。政府の「事業仕分け」で次世代スパコンの事実上凍結方針が
物議を醸しているが、受賞は安い予算でもスパコンを作れることを示した形で、議論に一石を
投じそうだ。
同賞は、コンピューターについて世界で最も優れた性能を記録した研究者に与えられ
「スパコンのノーベル賞」とも呼ばれる。
浜田助教は、横田理央・英ブリストル大研究員、(似鳥にたどり)啓吾・理化学研究所特別研究員との
共同研究で受賞。日本の研究機関の受賞は06年の理化学研究所以来3年ぶりという快挙だ。
浜田助教らは「スパコンは高額をかけて構築するのが主流。全く逆の発想で挑戦しよう」と、
ゲーム機などに使われ、秋葉原の電気街でも売られている、コンピューターグラフィックス向け
中央演算処理装置(GPU)を組み合わせたスパコン製作に挑戦した。
「何度もあきらめかけた」というが、3年かけてGPU380基を並列に作動させることに成功。
メーカーからの購入分だけでは足りず、実際に秋葉原でGPUを調達した。開発費は約3800万円。
一般的には10億~100億円ほどかかるというから、破格の安さだ。そしてこのスパコンで、
毎秒158兆回の計算ができる「演算速度日本一」を達成した。
26日の記者会見で事業仕分けについて問われた浜田助教は「計算機資源は科学技術の生命線。
スパコンをたくさん持っているかどうかは国力にもつながる」と指摘。
一方「高額をかける現在のやり方がいいとは言えない。このスパコンなら、同じ金額で10~100倍の
計算機資源を得られる」と胸を張った。
ソースは
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
GPU380基を組み合わせ、安価に作られたスーパーコンピューターの横に立つ浜田剛・長崎大助教
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