09/11/21 19:12:23
少なくとも5年前までは、日本は世界に冠たる科学技術大国であったと、
僕は思っている。
事実、「地球シミュレータ」と呼ばれるスーパーコンピュータは、
世界一の早さを誇った。
その五年後のいま、日本のスーパーコンピュータは、世界31位。
現在、中国は5位、韓国は17位。
日本では、今後の研究を続けるかの議論をしているらしい。
しかし、問題は今後ではなく、なぜ日本は世界から、いや時代から遅れたて
しまったか、がポイントだろう。
なにしろ、いまの世界最速のスーパーコンピュータのCPUは、実はプレステ3の
チップ(Cell)を大量に並べたものである。
このことからもわかるように、日本は技術はあるが立国できない。
そして、日本のスーパーコンピュータは、科学技術ではないところに問題がある
ことが問題になってないことが問題である。
研究都市バルセロナにも、欧州トップレベルのスーパーコンピュータがある。
その場所が面白くて、礼拝堂の地下に鎮座する。
教会は、かつて人々が集まり、情報集積地であったはずであり、
今日のスーパーコンピュータは、同じような情報集積地だから、
という考えに基づいたとのこと。
このあたりの発想が面白い。
日本もお寺の地下にスーパーコンピュータを設置したら、なにかが、きっと
変わるだろう。
日本の場合は、スーパーコンピュータのための箱をまず建てる。
その前に、海を埋め立てるようなこともする。
そして次に、優秀なチップを持っていながら、既存製品を「ないこと」にして、
このためだけのチップを一から作る。
すなわち、論点はスーパーコンピュータそのものの予算ではない。
その問題にたどり着かねば、日本は二度と科学技術大国にはなれない。
大切なのはあたらしいビジョンであり、二十世紀のしがらみを思いやるような
予算ではない。
そして、僕が知る限り、日本のスーパーコンピュータ業界にあたらしいビジョンはない。
そんなことは置き場所からして、察することである。
スーパーコンピュータさえも、いまの日本の多くの問題と同じく、実は「場」と
「二十世紀のしがらみ」の問題なのである。
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◎高城剛 URLリンク(blog.honeyee.com)
日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオ・ビエンナーレ」でグランプリを受賞。
総務省情報通信審議会専門委員など要職歴任。六本木ヒルズのコマーシャルや
ルイ・ヴィトンのためのジャパニメーションのプロデュースなど、多方面で活躍。
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