09/11/16 23:46:44
トヨタ自動車は13日、中長期的な収益改善策の一環として、自動車部品の種類を現在より30%減らす
方針を明らかにした。車種ごとに異なる部品を共通化するほか、車種数自体も削減の方向で見直しを進める。
来年以降も厳しい経営環境が見込まれる中、生産コストを最大限抑えることで、業務のあり方を含めた
抜本的な改革と併せて早期の黒字化を目指す。
トヨタは高級車ブランド「レクサス」や商用車も含め、国内メーカーで最多の60以上の車種を持つ。1台の
車に必要な部品数は2万~3万点ともいわれ、多彩なラインアップは部品の種類の多さに直結。1台あたりの
生産コストを膨らませる要因になっている。
トヨタは成長市場の中国などで他社より出遅れており、市場ニーズに見合った低価格車の開発が課題。
このため車種を超えた部品の共通化で原価を抑えると同時に、2020年を視野に中長期的な車種数
見直しを進める。
トヨタは今年7月から生産部門の収益改善活動を強化しているが、今後は1ドル=90円でも利益を保てる
体制を整える。現行の販売車種は1ドル=110~120円の円安時代に開発が始まった車が多く、昨年秋からの
円高進行が利益を大きく圧迫している。
さらに収益構造に関しては、開発や販売、人事などの横断的な社内組織を近く立ち上げ、全社的な改革に
着手する。
▽ソース:中日新聞 (2009/11/14)
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