09/11/15 11:53:38
主要輸出関連企業が円高抵抗力を強めてきた。
2009年度下半期(10月~10年3月)の想定為替レートを最高で1ドル=85円とするなど
円高方向に相次ぎ修正し、10年3月期にホンダが連結純利益の増益を、
富士通が純損益の黒字化をそれぞれ予想。
売上高が目減りする“超円高”の下でも、人件費削減などの合理化努力で利益を稼ぎ出す企業が出てきた。
相次ぐ修正は09年度当初と比べ円相場が対ドルで10円程度も上昇したため。
想定レートの中心は従来1ドル=95円だったが、ホンダ、日産自動車が85円とするなど
自動車5社が80円台に設定。電機大手の富士通、日立製作所、シャープは90円とした。
ホンダは10年3月期の純利益を前期比約13%増の1550億円と予想。
富士通は純損益が前期の赤字1123億円から950億円の黒字に転じ
三菱自動車、シャープも純損益の黒字化を見込む。
各社は合理化のほか、人件費や法人税率が低い海外への生産移転で円高に対抗。
対新興国通貨で円が総じて安く推移し、対ドルでの円高を相殺する特殊要因もあり
「90円台が定着すれば、輸出企業は壊滅的打撃を受ける」(元財務省幹部)とされた1990年代とは
様相が一変した。
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