【電機】「このままでは日本の電機は5年持たない。存亡の危機だ」 日本勢が韓国勢に完敗した理由 日経ビジネス〔11/15〕at BIZPLUS
【電機】「このままでは日本の電機は5年持たない。存亡の危機だ」 日本勢が韓国勢に完敗した理由 日経ビジネス〔11/15〕 - 暇つぶし2ch1:ネットかばんφ ★
09/11/15 07:18:59
─ 世界的な景気低迷を受けて、日本の電機メーカーは軒並み業績が低迷しています。
対照的に韓国勢は絶好調です。日本と韓国の両方の電機メーカーに詳しい吉川さんは、
現状をどう分析していますか。

吉川 「危機感はあるが、危機意識がない」。
日本の様々な電機大手の役員クラスの方々と話す機会が多いのですが、いつもそう感じています。

世界的な不況で日本の電機メーカーはみんな苦しい。
状況が厳しいことは分かっているが、意識とやり方を変えずに、
じっと景気が良くなるのを待っている。それでは、復活できるわけがありません。

韓国勢はわずか1年足らずで業績が復活して、今は世界で攻勢に出ている。
日本メーカーとの違いはどこにあるのか。

■このままでは日本の電機は5年も持たない

吉川 一番の違いは「モノ作り」に対する姿勢だと思っています。
韓国勢はモノ作りが製造業ではなく、お客様に対して
特定の付加価値を生み出す作業だと考えている。付加価値を商品という形にして、
どうやってお客様に届けていくのかという一連のプロセスで差があります。

日本メーカーはこれまでのモノ作りのあり方を根本から見直す必要がある。
「危機感があるが、危機意識がない」と言ったのは、意識ややり方まで
大きく変える改革に踏み込んでいる企業がほとんどないからです。
このままでは5年も経たないうちに、日本の電機は本当にダメになってしまう。
存亡の危機は目の前に迫っています。

モノ作りを変えることに対して、日本には抵抗勢力が多い。
「日本の製造業は世界のトップレベルにある」。
そんな思い込みを捨てられずに、本気で学ぼうとしていない。
今までの人材育成、組織、IT(情報技術)の使い方を、変革しようとしていません。

─ 日本の電機がモノ作りを抜本的に変革するには、
具体的に何をどうすればいいのでしょうか。

吉川 当たり前のように聞こえるかもしれませんが、
「世界各地のお客様は何を求めているのか」という視点に立った商品開発が不可欠です。

サムスン電子を例に説明したいと思います。
同社の開発手法を象徴するのが「リバース(反転)・エンジニアリング」という言葉です。
競合メーカーの製品を買ってきて分解して、その市場の消費者が何を求めているのか
に照らし合わせて、必要な機能を付け加え、不要な機能は削ぎ落とす。

■単なるモノマネではない韓国勢の商品開発

吉川 日本メーカーはリバースを単なる「モノマネ」と思っているようですが、それは違う。
サムスンは競合製品を単純に分析するだけでなく、分解して自分たち流に作り直す。
市場で求められる機能を足し算したり、不要なものを引き算したりして、
全く新しい商品を開発しています。

インドや中南米など新興国では制約条件が違うので、商品設計の解も当然変わるはずです。
しかし日本メーカーは、従来のやり方を続けてきた。
サムスンは、現地の人に受け入れられるたくさんの解を用意して商品を開発する。
本当の意味でグローバルな商品開発を進めてきたことが、高いシェアにつながっているのです。
インドの街角では、サムスン電子の販売店を目にする機会が多い。(>>2以降に続くです)

URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)


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