09/11/12 10:00:00
大手旅行会社が将来の旅行市場を担う若者層の開拓に本腰を入れ始めた。
阪急交通社は10日、5年ぶりに卒業旅行を中心とする学生向けのツアーを発売。
JTBや日本旅行など大手も軒並み、割安な料金を生かした商品を発売している。
背景にあるのは、学生旅行の中心となる20~24歳の日本人出国者数の減少。
業界をあげて“旅行離れ”がみられている学生市場の掘り起こしを図る。
旅行業界では、お金や時間に余裕のあるシルバー層が顧客の中心で、
学生を中心とする若者の海外渡航は年々減少が続いている。
法務省入国管理局の出入国管理統計によると、学生旅行の中心となる20~24歳の
日本人出国者数は平成12年の166万人から20年には109万人までに
落ち込んでいる。
「将来の市場を担う若年層の取り込みは不可欠」と、阪急交通社は
平成16年冬のツアーを最後に見合わせていた学生旅行の販売に5年ぶりに参入。
関西空港発のツアーでは、申し込み時に学生証が必要な“専用ツアー”として
パリ5日間6万9800円など、同時期の通常のツアーより2~3万円程度割安な
価格を設定した。
同様にJTB西日本では、1月は30人、2・3月は20人の限定で
ロンドン7日間やパリ7日間など3コースが9万9900円の割安なツアーを発売。
日本旅行もイタリア8日間11万9900円と昨年の同ツアーに比べ2割安い商品を
発売するなど、低価格を進めることで、学生層の取り込みを図る。
旅行業界では、将来の旅行市場を担う若年層が「旅行の楽しさを知るきっかけになれば」
(JTB西)と、価格面以外の囲い込みにも力を入れる考えだ。
ソースは
URLリンク(sankei.jp.msn.com)