09/11/09 01:51:03
不可能の代名詞だった「青いバラ」が現実となった。サントリーホールディングス
傘下のサントリーフラワーズが開発した世界初の青いバラ「SUNTORY blue
rose APPLAUSE(アプローズ)」が、いよいよ発売されたのだ。店頭価格は
1本2千~3千円と通常の約10倍という高値にもかかわらず、話題性から11月発売分
は予約でほぼ完売。発売初日の11月3日にはわずか10分で店頭から姿を消し、
当分の間は“幻のバラ”となりそうだ。
■挑戦の付加価値
青いバラが「不可能」とされてきたのは、バラに青い色素を作る遺伝子がないためだ。
その不可能にサントリーが挑んだのは約20年前。同社植物科学研究所は、最先端の
バイオテクノロジーを駆使し、青い花の植物から青色色素を作る遺伝子を移植した。
開発は失敗の連続だった。研究者があきらめかけたころ、子どもが青い折り紙で
作ったバラをプレゼントされて再度、奮起したというエピソードもある。パンジーの
遺伝子でバラ花弁に青色色素を作ることに成功したときには、すでに10年が経過していた。
そんな事業を長年継続したのが、非上場のサントリーの企業風土であり、創業者が
唱えた「『やってみなはれ』精神だ」と植物科学研究所の津田晋三課長は言う。
「サントリーのDNAとして、今後も大切に育てたい」
■会社に貢献できる?
同社は、同じ技術を応用して青いカーネーションや菊を商品化したが、切り花部門は
「利益を生み出すにはほど遠い」(サントリーフラワーズ)。
サントリーはキリンホールディングスと提携交渉中で、キリンが株主らの反発を嫌い、
収益の上がらない事業部門を切り捨てないとも限らない状況にあるため、早期の事業
黒字化を急ぐ必要がある。
<以下略>
ソース:産経ニュース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)