09/11/08 18:50:28
日本と中国が協力して環境問題の解決を目指す「日中省エネ環境フォーラム」が
北京で開かれ、両国の企業などが、工場の省エネ化など40を超える新たな共同
プロジェクトに合意しました。
このフォーラムは、対策が遅れている中国の環境問題の解決に日本の技術を
生かそうと、3年前から日中が共同で開催しているものです。ことしは、北京の
人民大会堂で開かれ、双方の大手企業や政府関係者など、あわせておよそ1000人
が参加しました。
この中で、直嶋経済産業大臣は「中国のエネルギー消費量は2030年には
今の2倍になるとされている。日中が協力して省エネに取り組むことは、
地球温暖化問題の解決に不可欠だ」と述べました。
これに対し、中国の李克強副首相は「中国は、引き続き、知的財産権の保護を
強化していくので、日本は環境技術の移転を拡大してほしい」と述べ、
日本にさらなる協力を求めました。
また、フォーラムでは、両国の企業などが、工場の省エネ化や、高度な水質浄化など
あわせて42の新たな共同プロジェクトで合意しました。中国政府は、環境関連
産業を経済成長の新たな原動力と位置づけ、金融危機を受けた景気刺激策でも
重点的に資金を投じており、今回調印されたプロジェクトの数は前回の2倍を
超えています。
フォーラムを終えた直嶋大臣は「中国が、日本の技術を生かして環境問題に対応し、
日本もそれを活用して成長していくような循環にしたい」と成果を強調しました。
◎ソース
URLリンク(www3.nhk.or.jp)