09/11/06 00:56:57
NECが公募増資で最大1500億円の資本増強を実施する方針であることが5日明らかになった。
6日にも臨時取締役会を開いて決議する。複数の関係筋がロイターの取材に答えた。同社は2009年
3月期に最終赤字を計上し、自己資本比率が急低下。財務基盤の強化に踏み切ると共に、環境関連などの
投資で成長戦略を描く。
複数の関係筋によると、NECは新たに普通株を発行し、最大1500億円を公募で調達する。
臨時取締役会で決議後、6日午後にも正式発表する。同社が公募増資を行うのは2003年12月以来、
約6年ぶり。1500億円規模の新株が発行された場合、発行済み株式総数は現行の規模に対し
約29%増加する見通し。
NECは今回の資本調達により財務基盤の改善を図るとともに、インターネット上でソフトウエアやデータの
保守・管理などITサービスを提供する「クラウドコンピューティング」の事業強化、次世代自動車向けリチウム
イオン電池事業への投資などで成長戦略を加速させるとみられる。
業績の悪化とともにNECの自己資本比率は低下し、大幅赤字を計上した09年3月期は20.9%に
低下していた。08年3月期は28.5%だった。
世界的な景気低迷を背景に電機大手も業績不振に直面しており、財務基盤の強化が課題となっている。
5月には東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)も公募増資で約3330億円を調達している。
トムソン・ロイターによると、09年度に入ってから日本企業のエクイティ・ファイナンス(新株発行を伴う
資本増強)は急増し、4月から10月末までに計40社が3兆2595億円を調達した。前年度の実績
(61社・1兆4050億円)を大幅に上回っている。
▽ソース:ロイター (2009/11/05)
URLリンク(jp.reuters.com)
▽株価情報
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