09/10/20 22:17:01
ブラザー工業は10月20日、メガネ型ディスプレイの電源ボックスを小型化し、
持ち運びできるようにしたと発表した。現実の空間に映像を重ね合わせたような
形で見られる点が最大の特徴だ。
これは、目に入れても安全な明るさの光を網膜に当て、その光を高速で動かすことで
残像を作りあげて映像を見せる「網膜走査ディスプレイ(RID)」という技術を使った
もの。ブラザー工業がプリンタなどのレーザープリンティング技術を開発する中で
培った光学システム技術や、インクジェット方式のプリンティング技術で使われている
圧電方式(ピエゾ方式)技術などを応用しており、2010年度の事業化を目指している。
最大の特徴は、実際の視野と重ねてRIDの画像を見ることができる点にある。
こういった技術はAR(拡張現実)技術と呼ばれて注目されており、
アニメ「電脳コイル」などで話題になった。
ブラザーはメガネ型の試作機を2008年11月に開発していたが、今回は実用化に向けて、
光源モジュールを含む電源ボックスを小型化し、持ち運べるようにした。
光源モジュールは、フルカラー画像を表示するため光の三原色(赤/緑/青)の
レーザー光源が必要だが、これまで緑色の半導体レーザーが実用化されていなかった
ため、作機では緑色固体レーザーを採用していた。今回、世界で初めて緑色の半導体
レーザーを採用したことで、小型化に成功したのだという。
電源ボックスの大きさは横約95mm×縦約170mm×高さ約30mm、重さ約350g。
従来試作機に比べて体積は20分の1、重量は13分の1になっている。
また、従来試作機ではAC駆動だったが、今回は電池で動くようにしたとのことだ。
●ブラザー工業が開発中のメガネ型網膜走査ディスプレイ(RID)
URLリンク(japan.cnet.com)
●RID装着時の視覚イメージ
URLリンク(japan.cnet.com)
●電源ボックスを小型化し、持ち運べるようにした
URLリンク(www.brother.co.jp)
◎ブラザー工業(6448)--メガネ型網膜走査ディスプレイのモバイル化に成功
URLリンク(www.brother.co.jp)
◎ソース
URLリンク(japan.cnet.com)