09/10/19 21:37:52
中国は2年以内に日本を追い越し、世界第2位の経済大国となり、国際舞台での影響力を
増すとともに、国内的には共産党に対する評価が高まる―。今週発表される予定の
2009年第3四半期の中国の成長率は9.5%となる見込みで、同じ期間の成長率がわずか
1%だった日本との差をさらに狭める勢いだ。
世界経済において、日本が40年間占めてきた米国に次ぐ第2位のポジションを中国が
奪うことになっても、実際の貿易にはあまり大きな影響はなく、象徴的な出来事となる
だけだとアナリストらはみるが、それはもう翌年かその翌年、2010~2011年に起こり
うると彼らは予測する。
「中国の経済規模はいまやほとんど日本と変わらない。世界第2の経済大国と呼ばれるか
どうかは実質的に問題ではない」と、調査会社IHSグローバル・インサイト(IHS Global
Insight)のアナリスト、トッド・リー(Todd Lee)氏は語る。「急速な経済成長は
中国にさらに国際舞台での重要性を与えるだろう。それによって中国共産党は、自分の
成果を誇示する理由と武器を手にし、国家威信も強化されるだろう」
世界銀行(World Bank)の統計によると、08年の国際的金融危機以前、2003~2007年
まで中国は毎年2桁成長をみせていた。08年も前半期は2桁成長で、国内総生産(GDP)
は4兆3000億ドルに達した。同じデータで08年米国のGDPは14.2兆ドル、日本は4兆9000億
ドルだった。
香港に拠点を置く証券グループ、CLSAアジア・パシフィック・マーケッツ(CLSA
Asia-Pacific Markets)のエコノミック・リサーチチームを率いるエリック・フィッ
シュウィック(Eric Fishwick)氏は、中国が世界第2位になるタイミングはもはや
「計算方法によって前後するだけの問題」と述べた。(c)AFP/Allison Jackson
ソース:AFP BB News
URLリンク(www.afpbb.com)