09/10/15 22:28:16
米金融大手2社が15日、09年7~9月期決算を発表した。
ゴールドマン・サックスは投資銀行業務が好調で3四半期続けて黒字を確保した。
シティグループも3四半期連続で黒字を保ったが、不良債権処理費用が収益を圧迫し、
4~6月期より利益を大幅に減らした。
ゴールドマンの7~9月期は、純利益が31億8800万ドル(約2870億円)で、
事実上の前年同期にあたる08年6~8月期の約3・8倍に急増。アナリストの予想も上回った。
4~6月期に続き、債券や為替、商品市場に関連した取引の手数料収入が伸び、
この部門の収益が、前年同期の約3・8倍にふくらんだ。
ロイド・ブランクファイン会長兼最高経営責任者は「世界経済はなお厳しい事態に直面しているが、
状況は改善し、安定化する兆候がみられる」としている。
ゴールドマンは今年6月、受け入れていた公的資金100億ドル(約9千億円)の全額を米政府に返済。
大手の中でも業績回復で先行している。
一方、シティは、純利益が1億100万ドル(約90億円)となり、1~3月期から3四半期続けて黒字を計上した。
個人向け融資などで貸し倒れに備えた引当金の積み増し額が90億9500万ドル(約8200億円)にのぼったが、
前年同期並みにとどまったことから、かろうじて黒字を確保した。
シティは、大手では最大の公的資金450億ドル(約4兆円)を受けているうえ、米政府が普通株を最大34%取得。
「公的管理」に入り、突出した政府支援を受けている。
公的資金を完済した他社に比べて、業績面でも回復の遅れが目立っており、さらなる経営改善が求められそうだ。
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